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9年ぶりのUEFA欧州選手権で盛り上がるオランダ!注目選手は?

オランダのスーパーマーケットや雑貨屋さんには様々な種類のオレンジの洋服やグッズが売られるようになりました。それもそのはず、オランダ国民が待ちに待った「UEFA欧州選手権」が開催されているからです。

UEFA欧州選手権(UEFA EURO 2020)とは

UEFA欧州選手権は、欧州サッカー連盟主催の4年に1回ヨーロッパ各国の代表チームによって争われる、国対抗のサッカー大会です。元々2020年に開催される予定でしたが、ヨーロッパでの新型コロナウイルス感染症が深刻化したため2021年に延期となりました。
55か国が参加し、予選通過した24か国のみがUEFA欧州選手権に出場できますが、ヨーロッパはサッカーの強豪が揃っているので予選通過することは容易ではありません。
オランダにとっては、今年の大会は特別であり、最後に出場できたのは2012年だったので9年ぶりの悲願の出場となります。
今年はUEFA欧州選手権の60周年記念の大会であるため、通常であれば1か国で行われる試合が、今年は様々な国で試合があり、オランダでも試合がある予定です。
(試合当日はスタジアム付近の混雑が予想されますので、交通状況、コロナ感染対策などくれぐれもお気を付けください。)


オレンジフィーバー

オランダは世界規模の大会の時にはオレンジがナショナルカラーとなります。
オランダ王家オラニエ=ナッサウ家のオラニエ(Oranje)は「オレンジ(Orange)」の意味であることが起源となっています。
オランダは熱狂的なサッカーファンが多いことでも有名です。大きなサッカー大会が始まるとオランダ社会全体が突然サッカームードになり、試合が進むにつれてサッカームードが過熱する現象を「Oranjekoorts(オレンジフィーバー)」と呼びます。
このオレンジフィーバーは1934年のFIFAワールドカップがイタリア大会に大勢のオランダ人が遥々遠征してきたことが始まりとされています。(1934年はまだ今のように車や飛行機が普及していなかったでしょうに!)当時はオレンジ色を着ていたわけではないらしいですが、民族衣装などを身に纏いイタリアでサッカーを応援していたそうです。
現代のオレンジフィーバーがどんな感じかは今年のオランダの最大手スーパーマーケット「アルバートハイン」のコマーシャルでも少し垣間見ることができます。

オランダ戦の日程

2021年6月13日(日):オランダ対ウクライナ(オランダ時間21:00~)
2021年6月17日(木):オランダ対オーストリア(オランダ時間21:00~)
2021年6月21日(月):オランダ対北マケドニア(オランダ時間18:00~)
オランダではNPOチャンネルで放送されるそうです。

応援歌

オランダを応援するなら、まずは応援歌を覚えましょう!オランダには沢山の応援歌がありますが、今回は代表的な4曲をご紹介します。

Hup Holland Hup
1950年にオランダのテレビ局が作り、それ以降歌い継がれているオランダのサッカー応援歌。タイトルを日本語に訳すると「行け!オランダ、行け!」といった感じです。


André Hazes – Wij houden van oranje
オランダのフォークシンガーのレジェンド「André Hazes」が歌う「Wij houden van oranje」。タイトルは日本語訳にすると「オラニエ大好き」。
1988年にこの曲が発表され、その年の大会でオランダが優勝したため、この曲に思い入れがあるオランダ人も多いそうです。
サッカーは真剣に見る人が多いオランダ。こういうしっとりした応援歌が沁みるから好きという人も多いです。メロディーは日本でいう「蛍の光」ですね。

Wolter Kroes – Viva Hollandia
2008年にEuropean Football Championshipのサポート曲です。キャッチーでメロディアスながらオランダらしい曲調と歌詞でサビ「Viva Hollandia」はサポーターが大絶叫します。

Snollebollekes – Links Rechts
Rob Kempsというコメディアンが「Snollebollekes」というキャラクターで2013年から活動を始め、2015年「Links Rechts」というこの曲が大ヒット。タイトルのLinksとは左、Rechtsとは右という意味で、オランダ人はこの曲が流れると知っている人知らない人関係なく肩を組み左右に踊ります。
彼の出身地、ブラバンド州の「Best」という町ではあまりにも多くの人が激しく踊り狂うため、地盤沈下の恐れがあり、この人がパフォーマンスすることを禁止しているんだとか。

同じ曲の2018年のF1オーストラリアグランプリの応援の様子です。一体感がすごいです!

オランダの注目選手

①ジョルジニオ・ワイナルドゥム (Georginio Wijnaldum)
1990年生まれ。オランダ・ロッテルダム出身。オランダ代表のキャプテン。ポジションはミッドフィールダー。リヴァプールFCに所属していましたが、最近はパリ・サンジェルマンFC所属に変わりました。元々はオランダン代表の副キャプテンでしたが、キャプテンだったフィルジルファンダイク(Virgil van Dijk)が負傷したため本大会でキャプテンになりました。オールラウンドなプレーができるキャプテンです。


➁Memphis Depay(メンフィス・デパイ)
1994生まれ。オランダのモールドレヒト出身。(チーズで有名なゴウダの近くの町だそうです。)オランダチームの副キャプテン。ポジションはフォワード。マンチェスター・ユナイテッドFCを経て現在はオリンピック・リヨン所属。オランダ代表の中で最も得点を入れると予想されている才能あるプレーヤーです。サッカーに情熱的な人で大会を盛り上げてくれること間違いなしです!


フレンキー・デ・ヨング (Frenkie de Jong)
1997年生まれ。オランダ・南ホラント州アルケル出身のサッカー選手。FCバルセロナ所属。ポジションはミッドフィールダー。
冷静なパス回しが得意で試合のムードを変えてくれる存在。所属しているバルセロナFCではメッシの片腕として活躍しています。

オランダ人が予想するUEFA欧州選手権で優勝する国

オランダ人はもちろんオランダを一番応援していますが、オランダ代表が優勝すると思っている人は少なく、多くのオランダ人はフランス、ドイツ、イギリスが優勝するのではないかと予想しているそうです。

最後に

多くのオランダ人にとってUEFA欧州選手権はFIFAワールドカップの次に大切なサッカー大会だそうです。
そして、オランダにとって9年ぶりの記念すべき大会。オランダ人たちはいつも以上に楽しみにしています。
オランダのスーパーでは何かを買うと無料でもらえるものもあるので、是非持ち前の(?)オレンジを着飾ってオランダチームを応援しましょう!

ABOUT ME
maiko
ユトレヒト郊外在住のMaikoです。オランダ人と結婚し渡蘭し、お仕事しながら、2児の母としてオランダ生活を楽しんでいます!抹茶、音楽、ビール、食器が大好きです。そして、最近はヨーロッパ史にハマっています。
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