私がオランダに初めて住んだ街はTilburg（ティルブルフ）という大学生で賑わう街でした。
とっくに大学生でもないのに、そこに仕事があったから住み始めた私は、新学期シーズンに大学生の多さに辟易としたものです。大学生に街が乗っ取られる、といえばあの状況を過不足なく説明できるでしょう。
今回はそんな賑やかなティルブルフから、大学生が少なめの落ち着いたイチオシ観光スポットを紹介します。
ミュージアムカードが使える博物館2つ、絶品kapsalonレストラン、街で唯一のホステルを紹介！
では早速ティルブルフへ向かいましょう。
Natuurmuseum Brabant
所在地：Spoorlaan 434, 5038 CH Tilburg
オランダで自然博物館といえばLeidenのNatuurhistorisch museum（通称：ナツラリス）を思い浮かべる方が多いと思います。
ナツラリスが地球環境または生命の誕生から死までを展示しているとしたら、ナチュールミュージアムでは剥製の歴史が学べます。
KITSUNE
これらは一階の展示です。
一階には剥製以外の展示物もありますが、二階になると剥製の一本槍です。
では、二階に上がりましょう。
怖い。
急に全員ぶさいくになってしまった。
それもそのはず、作成者が実際にその動物を見たことがなく作成したとされる、黎明期の剥製を展示しています。図説で「目の位置がおかしい」「耳の位置が違う」など丁寧に書かれているので見比べるのも面白いです。
そんなの子供がギャン泣きするわ、というかギャン泣きしたんでしょうね。
同じフロアにはKIKKERもいます。
お子さんにはこちらで遊んでもらいましょう。
すごいゾーンに来てしまった
Hizmet Piusplein
所在地：Piusplein 55, 5038 WP Tilburg
公式サイトはリンク切れだが現在も営業中
ティルブルフの中心街から少し南下した場所にあるHizmetは私がオランダで一番美味しいと感じたカプサロン屋です。
おすすめは中身がほぼカプサロンのデュラム生地のチキンサンド！
ボリューム満点
右はカレーではなくセロリスープどの商品も4ユーロ前後とオランダにしては財布に優しい料金で、途中で休憩を挟みたくなるほどボリューミーです。
サンドイッチ（broodje）はふにゃふにゃのパンで少し残念だったのですが、デュラムはその場で焼いてくれるので出来立てが食べられます。
写真では細く長く見えますが、持ってみるとずっしり重たくたっぷり肉と野菜が入っています！
テイクアウトもやっているので、テイクアウトして近くのハーバーで食べるのもまた一興です。
Vlonder Kop van de Piushaven
所在地：Piushaven 36, 5017 AN Tilburg
せっかくティルブルフに来たなら、この街がどうして大きくなったかを知りたくありませんか？
知りたくない、そうか、美味しいものだけ食べられれば問題ないか。
そんな好奇心旺盛なあなたにおすすめなのがテキスタイルミュージアムです。
その昔、紡績で栄えたティルブルフの移り変わりと、ミュージアム兼現役の紡績工場で巨大な布が織られていく様子が間近で観察できます。
巨大な蛍光ミドリ布と同じ色の服を着ていた私また、週末の13時〜17時限定で自分の好きなデザインの靴下を作れます！
別途料金を払い、館内に設置されたタブレットから自分の好きな色や柄を組み合わせて作っていきます。
斬新なサンプル
私は二度訪れて、二度とも平日に行ったのでまだオリジナル靴下を持っていません。まだなので作る予定はあります。
企画展は時期により様々なのですが、私が訪れた時は服のリサイクルの仕方を展示していました。
人が手で袋を開けて、色別に仕分けて繊維に戻っていく何百もの服を、製造工場で展示しているのは興味深かったです。
ほとんどベルギーと称される、アムステルダムよりアントワープの方が近いティルブルフなので、訪れる際は宿泊を考えてもいいかもしれませんね。
そんなあなたにうってつけなのはホステルルーツです。
天気のいい日にはテラスも出ます、ボロ机は買い替えていると信じたい。ティルブルフ唯一のホステル、元銀行を改装した室内は高い天井に金庫を改装したバーなどわくわくする仕掛けが盛りだくさんです。
元金庫のバーの一部
滞在は是非朝食付きで！ホステルのためメインは6名もしくは8名のドミトリーとなりますが、二段ベッドで寝るのはちょっと・・・という方にはホテルのような個室もあります。
運が良ければ近所の猫の通り道になっている駐車場で猫にも会えます。3匹くらい生息しています。
ホステルなので食器類を貸し出しているのも嬉しいポイントです。
普段はスタッフが使っているキッチンも、フロントスタッフに言えば入らせてもらえるので自炊をして観光費用を抑えたい方にはもってこいです。
食器も自由に使えるやたらめったらホステルの記述が詳しいのは、私がここの元住人だからです。
不定期木曜日はミールディール（夕食会）でホステルの従業員やお客様、近所の人と交流できる機会もあります。
ミールディールの詳しい日程についてはホステルルーツの公式Facebookをご覧ください。
ホステルルーツの難点は、9月からの新学期シーズンは連日満室で予約が取りにくい点です。
Wi-Fiは強いのでご安心を、心置きなくYouTubeを観てください。
以上、ティルブルフでおすすめのスポット4選でした。
靴下を作られた方の感想をお待ちしています。
りんちゃん：独居老人まっしぐらの32歳。趣味が多すぎるザ・おひとり様。上記のホステルルーツでの3ヶ月の奮闘をまとめたエッセイ”ホステル怪人紀行”もよろしくお願いします。
