観光、文化

オランダでおすすめの美術館&博物館ベスト10

ゴッホ、フェルメール、レンブラントなど多くの世界的な画家を輩出したオランダ。
この時期の画家たちは自然光の陰影を描くのが上手なことで有名で、他のヨーロッパ諸国の画家達は「オランダの光」には他の国にはない何かがあるのではないかと噂されたほど。

そんな芸術大国のオランダにはミュージアムカード(Museumkaart)というものがあり400以上の美術館、博物館、お城などを自由に訪れることができます(コロナ禍なので予約必須のところが多いです。)が、今回は、ミュージアムカード4回更新した私が選ぶ、おすすめの美術館と博物館をご紹介したいと思います!

正直、個人的に上位5位は僅差なので選ぶことが難しかったのですが、今回はオランダを感じれる素晴らしい美術館と博物館を選びました。

これからオランダで美術館巡りをされたい方の参考になれば幸いです。

10位 オルゴール博物館(ユトレヒト) / Museum Speelklok (Utrecht)

ユトレヒト市内中心部にあるオルゴール博物館。博物館の名前になっている「Speelklok」とは、オランダ語では「オルゴール」というよりも音楽を鳴る仕掛け時計のことを指します。
オランダをはじめ、ヨーロッパ各地の仕掛け時計が展示されており、1時間に1回ガイド付きで館内を廻ることができるます。
ガイドツアーに参加すると、実際に古く貴重な仕掛け時計を動かしてくれて音を聞くことができるので是非ガイドさんと一緒に廻ることをお勧めします♪
大きいミュージアムではありませんがヨーロッパならではの音を五感で楽しめます。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.museumspeelklok.nl/
所在地: Steenweg 6, 3511 JP Utrecht

9位 洪水博物館(ゼーランド) / Watersnoodmuseum(Zeeland)

1953年のゼーランドで起こった大規模な洪水をメインに、洪水後に海抜0m以下の低地が散在するオランダがどうやって洪水大国から脱却したかなどが紹介されている博物館です。大きめの博物館で館内の半分はどうすれば洪水を防げるか、もし起こった時はどう対処すればいいかなど体験できるコーナーもあり、特にお子様がいる方にお勧めします。例年日本でも大規模な洪水があっているので学ぶことが多いです。
車がないとアクセスがしにくい場所にありますが、ゼーランドへ旅行に行く際は是非候補に入れてみてください。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.zeeland.com/nl-nl/visit/1310_nl/watersnoodmuseum
所在地: 5, Weg van de Buitenlandse Pers, 4305 RJ Ouwerkerk

8位 シーボルトハウス(ライデン) / Japanmuseum SieboldHuis(Leiden)

元々江戸後期にオランダから出島に派遣されたドイツ人医師フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(通称:シーボルト)の旧宅だった建物が、現在は博物館となっています。
小さい博物館ですが、シーボルトが日本から持ち帰った植物や日用品、浮世絵、工芸品などが所狭しと展示してあり、日蘭の歴史を知るうえで外せないスポットとなっています。
日本語対応のオーディオガイドや日本語字幕付きの映像も見ることができ、英語が心配な方も楽しめると思います。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.sieboldhuis.org/
所在地: Rapenburg 19, 2311 GE Leiden

7位 エッシャー美術館(デン・ハーグ) / Escher in Het Paleis (Den Haag)

「だまし絵」の天才と呼ばれるマウリッツ・コーネリス・エッシャーの作品を主に扱うこの美術館の建物は、デンハーグの中心部にあります。元々オランダ王室の邸宅だったそうで建物もとてもゴージャスです。
エッシャーの有名な絵画や絵を作り出す分割や回転の方法などの説明もあり、見ごたえがあります。そこまで大きい美術館ではないのですが、小さいころからエッシャーの不思議で数学的な世界観が好きだったのでついつい見入って長居してしまいました。


ミュージアムカード利用不可
公式サイト:https://www.escherinhetpaleis.nl/?lang=ja
所在地: Lange Voorhout 74, 2514 EH Den Haag

6位 クレラー・ミュラー美術館(エーデ) / Kröller Müller Museum (Ede)

実業家夫婦が設立した美術館です。抽象絵画の先駆者のひとりであるオランダ人画家のモンドリアーンの作品を始め現代美術も数多くありますが、なんといってもゴッホ「夜のカフェテラス」「ジャガイモを食べる人々」など常時約40点の絵画が入れ替えで展示されており(お金持ちすごい!)、第二のゴッホ美術館と言われている理由もうなずけます。
また、美術館の周りは国立公園となっていて野生の動物や植物に囲まれているので天気がいい日はサイクリングもおすすめです。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://krollermuller.nl/jp/suo-zai-detoruto
所在地: Houtkampweg 6, 6731 AW Otterlo

5位 ゴッホ美術館(アムステルダム) / Van Gogh Museum (Amsterdam)

アムステルダム国立美術館のすぐそばにあるこの美術館。
ゴッホの展示を数多く見ることができます。日本人の一人としてゴッホの浮世絵の模写はとても興味深いです。
語り掛けるような様子のオーディオガイド(日本語もあり)を聞きながら廻ることをお勧めします。
また、エキシビションが展示されている別館は黒川紀章さんが設計された建物です。
エキシビションも面白いので何回も行っていますが、特にエキシビジョンでムンクの叫びを見た時の感動は今でも忘れられません。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.vangoghmuseum.nl/nl
所在地: Museumplein 6, 1071 DJ Amsterdam

4位 アーネム野外博物館(アーネム) / Netherlands Open Air Museum (Arnhem)

これは個人的にもっと上位でもいいかなと思うのですが、アムステルダムなどの都市から遠いので4位にしました。
野外博物館?と思われるかと思いますが、ミュージアムの中はオランダの昔の小さな村を再現したテーマパークのようで、オランダの伝統的な家や、風車、マーケットなどを見て回ることができます。
私が訪れた時はクリスマス前でしたが、大きなスケートリンクや雪そりができるスペースもあったり、民族衣装を着ているスタッフさんがいたり、昔のオランダにタイムスリップしたような気持ちになりました。
ミュージアムカードで入場できるのはかなりお得だと思います。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.openluchtmuseum.nl/
所在地: Hoeferlaan 4, 6816 SG Arnhem

3位 マウリッツハウス王立美術館(デン・ハーグ) / Mauritshuis (Den Haag)

デンハーグの中心地にあるこの美術館は、オランダで最も美しい建物と言われており、趣がありますが温かい印象を受けました。
一番の目玉は「フェルメールの真珠の耳飾りの少女」です。
吸い込まれるような瞳にミステリアスな表情は北のモナリザと称されています。
また、フェルメールの師匠でもありオランダで一番有名な画家レンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」やルーベンスとブリューゲルの合作として有名な「エデンの園」なども見ることができます。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.mauritshuis.nl/
所在地: Plein 29, 2511 CS Den Haag

2位 アンネフランクの家(アムステルダム) / Anne Frank Huis (Amsterdam)

世界的ベストセラーでありユネスコ記憶遺産にもなっているのアンネの日記の作者であるアンネフランクがナチスの迫害を受けて強制収容所に送られるまで実際に過ごした隠れ家が現在はミュージアムとなって残されています。オランダのミュージアムで一番予約をとることが難しいのですが、現在は新型コロナウイルスの影響で観光客が減っているのでかなり予約が取りやすくなっています。(コロナ前は数か月待ちが当たり前でした。)
また、アンネフランクの家の公式Youtubeチャンネルでは、「もしアンネフランクがビデオカメラで日記を残していたら」という視点でリアルに描写しています。無料で日本語字幕付きで見れますのでぜひ、訪れる前にご覧ください。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.annefrank.org/nl/
所在地: Westermarkt 20, 1016 GV Amsterdam

1位 アムステルダム国立美術館(アムステルダム) / Rijksmuseum (Amsterdam)

オランダ観光で美術館に行きたい方に一番最初にお勧めするなら、やはりオランダ最大の美術館、アムステルダム国立美術館です。

この美術館では「ゴッホの自画像」、「フェルメールの牛乳を注ぐ女」などオランダ黄金期の名画をたくさん見ることができますが、なんと言ってもフェルメールやゴッホもが憧れたレンブラントの最高傑作「夜警」をみることができます。(「夜警」は現在修復作業中ですが見ることはできます。)美術館内にはこの絵を飾るための専門の部屋があり、いかにレンブラントがオランダ人から愛されているかもうかがえます。また、通常名画は時に他の国へ移動することがありますが、この絵だけはアムステルダム国立美術館から外に出ないようになっているそうです。
また、アジア館では島根県の岩屋寺からやってきた金剛力士像が目玉となっています。

美術館の建物は2013年にリニューアルされたのですが、 再オープンの様子を撮影したドキュメンタリー映画「みんなのアムステルダム国立美術館へ」はアムステルダム市民 対 美術館のオランダらしいバトルが見れて面白いので訪れる前に見ることをお勧めします。


ミュージアムカード利用可
公式サイト:https://www.rijksmuseum.nl/nl
所在地: Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam

有名な画家が輩出された頃(17世紀)のオランダは黄金期で上流階級だけではなく中流階級も裕福になり絵画が身近であったこと、宗教画以外の絵画も積極的に描く画家が多かったことなども手伝って、オランダでは様々なジャンルの絵画が描かれ、現存しているのでオランダの絵画は見ていて面白いです。
今回はランキング外になってしまいましたが、レンブラントの家やアムステルダム市立美術館、Mocoミュージアムもおすすめです!
各オランダのミュージアムの入場料は結構高いので、3つほど廻れば元がとれるミュージアムカードはとてもおすすめです♪

関連記事