海外移住して、カルチャーショックの1つだったのが「お洗濯」でした。洗剤が色別で売ってあったり、自分で温度を設定しないといけなかったり。私自身、失敗を何度も繰り返し、洗剤や洗濯機のせいにしたこともありましたが、温度を気にするようになってから洋服のコンディションが見違えるように良くなり、温度の大切さを痛感しました。
今回の記事では、案外大切なお洗濯の適切な温度についてご説明したいと思います。
なぜ海外では温度調節が大切なのか
水が硬水の地域で洗濯する場合は、お湯でないと汚れが落ちません。また、ある程度の温度がないと洗剤も溶けないようになっているので温度調節が必要です。
高温になるほど汚れの洗浄力が高まるので、汚れが強い洗濯物は温度設定を高めにします。
ただし、高温だと洋服が劣化しやすくなるというデメリットがあるため、お洋服によって温度調節が必要になります。
基本的な温度
大まかに洗濯の温度は低温(20-30˚C)、中温(30-40˚C)、高温(40-60˚C(またはそれ以上))の3種類に分かれていて、基本的にデリケートな衣類は低温で、普通着または汚れをしっかり落とすものを中温~高温で洗います。
お洗濯の適温(目安)
普通着 | 高温(40-60˚C) |
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普通着(明るい色) | 低温(20-30˚C) |
普通着(暗い色) | 低温(20-30˚C) |
普通着(白) | 高温(40-60˚C(またはそれ以上の温度。)) |
おしゃれ着 | 低温(20-30˚C) |
タオル | 高温(40-60˚C(またはそれ以上の温度。)) |
ベッドシーツ | 高温(60˚C以上) |
下着 | 低温(20-30˚C(洗濯用サニタイザーを併用する。)) |
ベビー服、子供服 | 高温(40-60˚C) |
新しい洋服 | 低温(20-30˚C) |
ジーンズ | 中温(30-40˚C) |
ニット | 手洗いが望ましいが、洗濯機で洗う場合は低温(20-30˚C) |
ベッドシーツは特に高温で洗うことが望ましく、抗菌のために60度以上で2時間以上ゆっくり洗うと効果があるそう。また、少なくとも1週間に1回洗う方が良いそうです。
下着も抗菌のために高温で洗う方がいいのですが、実際はデリケートな素材であることが多く、またゴムの部分の劣化を防ぐためにも低温で洗うことが望ましいそうです。その代わりに「洗濯用サニタイザー」というものを併用します。オランダ語ではWas Toevoeging voor Hygiëneと言い、低温洗いでも除菌、消臭効果が期待できる洗剤です。
この「洗濯用サニタイザー」はタオルの生乾きのにおい、汗や汚れが気になるスポーツウェアなどにも使っている人も多いです。
最後に
私は移住当初はこんなに分けるの大変、、、と思っていましたが、毎日するものなのでなんとなく覚えますし、案外慣れてきました。また、外国の洗濯機を使うと洋服が傷む!という勝手なイメージがあったのですが、温度を気にするようになってから洋服が傷むこともなくなりました。
もちろん、洋服のタグに沿ってお洗濯するのがベストですし、人によって洗濯への考え方の違いもあるかと思うので絶対従わなければいけない!というものではありませんが、毎日のお洗濯の目安にしていただければ幸いです。