フランダース地方(オランダ、ベルギー)の北海沿岸ではムール貝の料理が有名です。
元々はこの地方でムール貝の旬は9月から4月までの「Rがつく月」(4月:Aprilなど)が美味しいと言われてきましたが、現在はムール貝の育成環境や技術の進歩で旬の期間が長くなり、美味しいムール貝が7月の中旬からオランダの人々の手に入るようになりました。
8月中旬~10月初旬までのオランダの海が一番温かい時期に採れたムール貝は特に肉厚で濃厚、ジューシーで美味しいです。
本日は、オランダで今が旬なムール貝のレシピを学生時代に魚市場で働いていたオランダ人に教えてもらったのでシェアしたいと思います。
今回は全部オランダのスーパー「Jumbo」の商品で作ってみました!材料は少なく驚くほど簡単に作れますので是非作ってみてください♪
<材料>2~3人前
・ムール貝(オランダ語:mosselen) 2kg
・フェンネルの根(オランダ語:Venkel) 1/2個
・ムール貝専用の野菜セット(オランダ語:mosselgroente) 1袋
・油 大さじ1
・水 80ml
・ローリエ(オランダ語:laurier) 1枚
・ソースセット(オランダ語:gourmet en bbq sauzen)
<作り方>
①フェンネルの葉っぱと根元を切り、丸い部分の半分を、1~2cm大に切る。(大きさは適当でOKです!)
②ムール貝を一つ一つ確認して死んでいる貝や貝の部分が壊れているものがあれば取り除く。
(味を左右する大事な作業です。基本的に貝の部分が閉じているものは生きている可能性が高く、貝が開いている場合は貝と貝でコツコツと叩いてすぐに閉まれば生きています。そのまま開いたままの貝は捨ててください。)
③深くて大きいお鍋に油をひいて油が温まったら(弱火~中火)、先ほど切ったフェンネルの根と、ムール貝専用の野菜セットをお鍋に入れて油を野菜に絡ませて5分ほど焦げないように炒めます。
④お鍋にローリエとお水を入れて、ムール貝を入れます。(ムール貝を入れる時に野菜は底に、ムール貝はその上に乗せてください。野菜とムール貝は混ぜないでください。)
⑤お鍋に蓋をして、強火で一気に蒸します。(8分から12分くらい)
⑥蒸しているときは、底が焦げないように時々お鍋を揺さぶります。
⑦蓋を開けて全体的にムール貝が開いていたら完成!
お水は少ししか入れていないのに、野菜とムール貝の出汁がたっぷり出ますよ~!
ムール貝のお供はフライドポテトで。お鍋の底に沈んでいるお野菜もたっぷり出汁の味がして美味しいので是非食べてみてください。
なお、蒸した後も開いていない貝は食べないでくださいね。
そのままでも美味しいですが、量が多いのでソースをつけても味を変えて食べるのも美味しいです。
今回のJumboのソースセットでは5種類入っていますが、ガーリック味(knoflook)、カレー(kerrie)、ウィスキーカクテル(Whiskey Cocktail)がおすすめです!
一応Jumboの材料のリンクを貼っておきます。
・ムール貝
・フェンネルの根
・ムール貝専用の野菜セット
・ローリエ
・ソースセット
オランダでは割引なしで全部合わせて€15くらいで手に入ります!旬の時期はしょっちゅうムール貝の割引をしているのでもっと安くなります。
ムール貝の豆知識
①ムール貝を調理する際に、フランスはワイン、ベルギーはビールを使うそうです。
②オランダでは現在ワインやビールを使うこともありますが、元々は野菜と水だけを使っていたそうです。
③オランダ国内で出回っているムール貝のほとんどはオランダのゼーランドで採れたものです。
④夏になるとオランダの家族はゼーランドのビーチに行ってムール貝やその他の貝をとることを楽しむそうです。